
*写真はクリックすると大きくなります
大事そうにしまわれていた3年分のバースデーカード
「ねぇ、あなたの部屋でカード見ちゃったんだけど、あの子と付き合ってるの?アユタロウっていう子」
「どこの女の子?」
「アユタロウは男だよ」
「その子の写真見せてよ、持ってるでしょ」
結婚して1年と3ヶ月のころ、あなたの夫が同性愛者だと知ったら・・・
そして、恋人がいると知ったら・・・
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藤野千夜さんの 『恋の休日』 を読みました。
この本は、『恋の休日』 と 『秘密の熱帯魚』 の2つの短編集です。
藤野千夜さんの本は初めて読みましたが、平易な言葉で読みやすく、あっという間に読んでしまいました。
『秘密の熱帯魚』は、編集者と漫画家夫婦の破局のお話(上の会話は、抜粋したものです)。
そういうと、
江國香織さんの 『きらきらひかる』 も、
映画 『五線譜のラブレター』 も、
同じように同性愛者の夫と妻のお話でしたね。
信じているものを失う痛み。淋しさ。
ココロの空洞。
言うだろうなぁ〜わたしも・・
悲しく切ないからこそ、情けないからこそ、無抵抗の相手を皮肉な言葉で打ちのめそうとする。
そんな喧嘩(=ことばの応酬) がところどころに突然挿入されていて、
その痛みを今も引きずっていることをうかがわせます。
登場人物がみな個性的で、とっても重いお話なのに、
読後に清涼感さえ感じさせるのは作者の技量なんでしょうか。
もうひとつの短編 『恋の休日』 は、
高校を放校になり、彼氏と喧嘩別れをした女の子が別荘で過ごす数日間の話。
こちらも、同じような感想を持ちました。
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【藤野千夜】
1962年、北九州市生まれ。千葉大学教育学部を卒業。
1995年、「午後の時間割」で第14回海燕新人文学賞を受賞。
同年『おしゃべり怪談』で第20回野間文芸新人賞受賞。
1999年『夏の約束』で、第122回芥川賞を受賞。<今日のココロのカタチ:あかね色>